ポリ公の不定期日記

ごく普通の高専生の日記的ブログです。Instagram: https://www.instagram.com/sonoo_yuki

自宅でカンタン!ガバガバPAのススメ!

この記事は奈良高専 Advent Calendar 2021 の19日目の記事です.

adventar.org

昨日の担当のふるすの記事はもう読みましたか?誰でも簡単に最強になる方法が紹介されていてためになりました.まだの方はこちらも合わせて是非どうぞ.

frs.hatenablog.com

目次

はじめに

お久しぶりです.ポリ公です.

留学生活のまとめを書いて,ゼンハイザーBluetoothイヤホンのレビュー記事を書いた後に何かしらの記事も書こうと思っていましたが,気が付かないうちに意識から消え失せていました.体裁が整っていなくて読みにくいとは思いますが,留学生活についての記事は自分でもためになると思うような内容がちらほらございますので,時間がある方は飛ばし飛ばしででも読んでみてください.

porikou818.hatenablog.com

自己紹介

誰やねん君...っていう方もいらっしゃると思いますので,さらっと自己紹介をしておきます.

名前:ポリ公

年齢:20歳(2021/12/19現在)

所属:奈良高専情報工学科第三学年,放送部

ん?ええ,しましたよ.3留.

留年については同企画内でぼうずさんが2日目に語っていましたね.共感できる点が多くあり,面白かったです.自己肯定感を高く持つと余裕が生まれて人生楽しく生きられる.まさにその通りだと思いました.まだお読みでない方はこちらの記事も是非どうぞ.

bouzu-san-ks.hatenablog.com

とまあここら辺で自己紹介は終わっておきます.なぜならネタを考えている今の時点で既に本題が長くなりそうだからです.長くなるで思ったのですが,Twitterのブラウザでこれを開いている人は,リンクをコピーしてwebブラウザで閲覧することをお勧めします.記事を途中まで読んでいるせいでTwitterに戻れない!そうなるからです.ちなみに私は20回は後悔しました.さて,そろそろ本題に移りましょうか.

本題

自己紹介にも書いてある通り,私は放送部部長をしています.えっへん.

そんな私の自室の音響機器を紹介しつつ,機器の役割や,もし扱うことになった際の注意点などを紹介していきます.今回の記事を読み切ると,普段遊ぶしかしていないような放送部の仕事内容が丸わかり,そんな記事を書こうと思っておりますのでよろしくお願いします.

※音響のプロ様に見られたら多少怒られるようなことをしている点もございますが,自室で楽しむ目的の設営なので悪しからず.

自室

勿体振らずに,まず自室の機器の全貌をお見せいたします.

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これです.いかにも良い音出そうですよね?おっきくてかっこいいですよね.

これからこの機器たちを赤ちゃんでも理解出来るくらい*1簡潔に紹介していきたいと思います.

どうして自室にそんなものが必要なんですか?

うーん.この疑問が頭に浮かぶお気持ち,とてもよくわかります.

そもそも何故そんなものを自室に置く必要があるのか,そんなことしてしまったお金で高級イヤホンを買えば良かったのでは?...わかります.

実は,前まではもっと小規模なこのような設備で満足していました.

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後ろの方に戻るよ(初見の方はここに戻ってくるんだなと思ってください)

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けれども違うんです.苦しい言い訳を聞いてください.コロナ禍で放送部の活動がほとんどなく,設営の機会がなくて悲しかった.なにより低音が体の芯に響くデカい音を自室で聞きたかった.前の環境じゃ物足りない体になってしまっていた.あれもこれもこんな体にした放送部が悪い!もとい,コロナが悪い!ということです.

絶対に必要なもの

さて,自分に都合の良い言い訳を言い聞かせ,BigGreatな音を鳴らすことが決定しました.あと必要なものを揃えて組むだけで夢のような環境が完成します.

音響機器をあまり知らない方が絶対に必要だと思う機器は以下の通りであると予想されます(私の勝手な想像で謝罪).

  • スピーカー(音を鳴らす)
  • ミキサー(なんかよくわからんけど音を入れたり出したりする)
  • マイク(使うかわからんけど買っておいた方が良さそう)
  • ケーブル類(繋ぐ)

なーんだ!たったこれだけで良いのか!設営ってもしかして簡単...??

簡単じゃねぇよ!!と言いたいところですが,実は簡単ですし,必要なものも80%は合っています.では残りの20%はどこがどう違うのか?ひとつひとつ確認していきましょう.

スピーカー

まず決めるべき機器はスピーカーです.自室でどのレベルの音量を流したいのかを決めます.ちなみに私が気持ちよく音楽を聴く際の音圧はだいたい55~65dB(デシベル)です.家の特性上,壁が厚いので外から確認するとほとんど聞こえませんでした.また,環境省からの「騒音に係る環境基準について」では,

  • 午前6時〜午後10時(昼間):55dB以下
  • 午後10時〜午前6時(夜間):45dB以下

環境省_騒音に係る環境基準について

とされています.身近な環境で目安を示すと,以下のような音量です.

f:id:porikou818:20211218003628p:plain環境省_一般環境騒音について

ということで,だいたい55dBを目安にして購入検討しました.出て欲しい音圧が55dBなので,MAXの5,6割が55dBくらいで考えた方がいいです.90〜100dBが適していると思います.常にスマートフォンの音量がMAXの人はあまりいませんよね?そういうことです.

ちなみにdBは,スピーカーの商品説明の出力音圧レベルなどと表記されています.まずこれが確認できないスピーカーは話にならないのでいくら安い中華製品であってもおすすめはしません.

それと,スピーカーには許容入力W(以下W)という数値があります.これも音量を表すもので,目安としては「観客1 人 = 1 W」とされています.あれ?なんか観客とか言い出したし規模が違うぞ?気にしません.

次に,スピーカーの種類についてです.スピーカーは大きく分けて2種類あり,各メリットデメリットを大まかにまとめておきます.

  • アクティブスピーカー
    • メリット
      • 場所を取らない
      • 接続が簡単
      • 費用を抑えられる
    • デメリット
      • カスタマイズ不可
      • 音量が劣る
  • パッシブスピーカー
    • メリット
      • 音質が良い
      • 出力が大きい
      • カスタマイズ可能
    • デメリット

これらの違いは,受け取った信号を自力で人間が聞こえる音量に大きくできるか,そうでないかです.パッシブスピーカーの場合は自分で信号を大きくできないので,別途でアンプというものを購入する必要があります.普通はパワードスピーカー買って安く済ませようという思考になると思いますが,デカい音が聴きたい目的だったのと,アンプとの配線がしたかったので,パッシブスピーカーを選びました.パッシブスピーカー向けのアンプの最小レベルのW数が100Wなので100Wに決定です.そして最後にメーカーですが,無難で良品しかないYAMAHAで揃えたいと考えていたのでYAMAHAにしました.

そうと決まれば某音家やさん*2へGO!!と言いたいところですが,基本的に音響機器は高価です.そのため私は機器を購入する際は某フリマアプリなどで中古品を購入しています.自室で楽しむ用なのと,最初は配線ミスなどがある可能性があるので中古品を購入することには賛成派です.(今回は全ての機器の購入の流れは省かせていただきます.)

がしかし,購入の際は必ずその機器の取扱説明書を調べ,内容を確認し,比較しましょう.出品者の理解が浅く,出品ページの情報と機器仕様が異なっているというケースが多々見られました.音響機器に限らず,中古品を購入する場合は本当に注意が必要です.

選ぶ際に確認すべき項目を,私が購入したYAMAHA NS-200Mというスピーカーの参考仕様表を参考にしながら確認していきましょう.

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YAMAHA NS-300,200 参考仕様

https://jp.yamaha.com/files/download/other_assets/9/315739/NS-300200_j.pdf

再生周波数帯域

再生周波数帯域とは漢字の通り,再生可能な周波数を意味しています.普段私たちが聞いている音源の周波数帯域は大体が20Hz~20kHzです.そして実際は大体50Hz~20kHzの間の音がほとんどです.なのでよっぽど耳がいい人でない限り,50Hzより低く,20kHzより高ければ良いと思います.

出力音圧レベル

これが先ほど説明したdBという数値です.このスピーカーの場合,90dBと書かれているので希望に見合ったものだと考えられます.

最大入力

これは,極めて短時間に加えてもよい入力を示しています.急に何かの手違いで300Wの電力が流れても一瞬なら壊れないということです.

その他

その他にも許容入力,公称インピーダンスなどが重要な数値になっていますが,後のアンプ編で見方を説明するので,今は重要ということだけ頭に入れておいてください.

アンプ

スピーカーが決まれば次はアンプです.アンプに用いられる確認しなければならな重要な数値があります.

とその前に,パワーアンプとは違った,プリアンプ,プリメインアンプと呼ばれるものがあります.プリアンプの役割は,ソース機器からの微弱な音楽信号を増幅(電圧増幅)して、パワーアンプに送り届けるというものです.パワーアンプのようにパッシブスピーカーが動くレベルの電力に増幅する機能がないので,購入の際はご注意ください.プリメインアンプはプリアンプとパワーアンプが合体したようなものなので,最強です.

さて話を戻しまして,私が購入したYAMAHA PC1002というパワーアンプ(再度,以下アンプ)の実際の取扱説明書に書いてある仕様で説明していきます.

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YAMAHA PC2001 総合仕様

https://jp.yamaha.com/files/download/other_assets/8/323018/PC1002J.pdf

定格出力

その重要な数値が定格出力です.(STEREO) 100W+100W(8Ω,20Hz~20kHz)と書かれていますね.これは,STEREO出力*3の時はインピーダンスが8Ωのスピーカーを2つ繋いだ時に,最大100Wの出力で動かせるということです.インピーダンスとは,単位がΩであることから分かると思いますが,抵抗値のことです.私のスピーカーの入力インピーダンスが6Ωで許容入力が100Wなので,このアンプのつまみ*4を60%くらいまで回した時がスピーカーの許容入力であるということです.それ以上にしてしまった場合は...こういうところがプロに怒られる点です.それと,MONO出力がありますが,今回は使用する予定がないので省略します.

その他の数値については本当に気になる人しか見ないと思います.周波数特性とか重要では?と思うかもしれませんが,なので明らかに幅が狭いとか以外は気にしなくて大丈夫だと思います.

ミキサー

さあスピーカーとアンプも決まったことですし,あまり聞き馴染みのないミキサーという機器を選んでいきましょう.

ミキサーとは,入力された音のバランスを調整し,聞き取りやすい音を作る為の機材です.音を入力するためのチャンネルが複数あり,入力されるそれぞれの音をミックスし,スピーカーから鳴らします.機種によっては入力された音にエフェクトを追加することも可能です.

ミキサーは,大きく分けて3種類あり,

  • アナログミキサー
    入力されたアナログ音声信号の音量,音質を調整するミキサーです.操作するツマミやフェーダーのほとんどが本体に並んでいるので音の流れや状態がわかりやすく ,操作が直感的にできるのが特徴です.
  • デジタルミキサー

    入力された音声信号を内部でデジタル信号に変換して,音量,音質を調整するミキサーです.音声のデジタル処理によりアナログでは不可能だった様々な音質調整が可能です.フェーダーやツマミの位置を記憶し,瞬時に記憶したセットアップを呼び出すこともできます.
    フェーダーやノブが様々な機能を兼用するためチャンネルが増えてもボディはコンパクトになります.

  • パワードミキサー

    アナログミキサーにパワーアンプを内蔵したミキサーです.

    そのためミキサーから直接スピーカーに接続して音を鳴らすことができます.接続する機材がいつも決まっているような設備などの音響ではミキサーの電源だけオンにすればいいので操作が簡略化でき便利です.

です.デジタルミキサーは例外なく高い,パワードミキサーはアンプを購入する,ということでアナログミキサーを選びました.資金に余裕がある方はデジタルミキサーを購入してみてはいかがでしょうか?持っているだけでかっこいいです.

それでは例によって選ぶ際に参考にするべき項目を,私が使用しているYAMAHA MG12XUの取扱説明書の仕様を見ながら確認していきます(細かい機能は省きます).

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MG20XU/MG20/MG16XU/MG16/MG12XU/MG12 一般仕様

https://jp.yamaha.com/files/download/other_assets/5/330975/mg20xu_ja_om_e0.pdf

入力チャンネル

入力チャンネルが最初の重要ポイントです.種類としては,

  • モノラル(MIC/LINE)
    この入力は,マイク(MIC)入力や,キーボード,ギター,ベースから(LINEイン)のモノラル入力に使用されます.
  • モノラル/ステレオ(MIC/LINE)
    この入力は,先程のものと似ていて,マイク入力とライン入力を受け付けますが,ステレオのライン入力も使用可能です.
  • ステレオ(LINE)
    この入力は,ステレオのライン入力に使用されます.

があります.なのでミキサーを購入する時は,自分が使用する可能性のある入力機器を理解し,余裕を持っておく必要があります.例えば,マイク入力が2つとステレオ入力が1つの設営をしたい場合は,マイク入力が3つ以上で,ステレオ入力が2つ以上あった方が良いでしょう.もし入力を増やしたくなった場合に入力本数が足りずに購入を後悔することになります.最初で紹介した設備からわかる通り,私は1度後悔しました.なので,余裕を持った購入を強くおすすめします.

出力チャンネル

次は,出力チャンネルです.この中でも確認するべきなのは,

  • STEREO OUT
    ミキサーに入力された各インプットや,グループバスの信号をまとめて,全体的にレベル調整し出力するための端子です.
  • GROUP OUT
    グループアウトとは,複数のチャンネルをまとめて一括して出力するものです.たとえば,ドラムにマイクを8本(8チャンネル分)立てていて,ドラム全体の音量を上下させたいという場面で8チャンネルすべてのフェーダーを正確にいっぺんに上下させるのは難しい操作です.これをグループの1つにまとめておけば,グループのフェーダーを上下させるたけでドラム全体の音量を同じバランスのまま上下することができます.そのグループを出力するための端子です.
  • AUX OUT
    AUX(オグジュアリー)バスとは,外部機器へ信号を送る出力のことで,メインの出力とは別に演奏者のモニタースピーカーに信号を送ったり,外部のエフェクトや録音装置へ信号を送ることができます.バンドの人数が多い場合や,演奏者別に別々のバランスのモニター信号を送る必要がある場合はAUXの数が多いものを選ぶことをおすすめします.

といったもので,すべてステレオ出力を表しています.自室用であるならばステレオ出力が1つあれば十分だと思います.

USBオーディオ

これは非常に大事です.この機能がないとUSBを用いてPCに音を入力することが出来ません.高専祭の撮影時はこの機能のせいで少し悩まされました*5

ファンタム電源

この機能がないとコンデンサーマイクという種類のマイクが使用できません.後に詳しく説明します.

ミキサー購入時に確認すべき重要項目はざっとこのくらいかと思います.あとは各自欲しい機能を調べて検討ですね.

マイク

さて残りの機材はマイクとケーブルのみです.現時点で7000字オーバー,書きすぎたかな?と思っていますがこの手は止めません(2021/12/19 04:18:43).

マイクは大きく分けて2種類あり,

  • ダイナミックマイク
    主にコイルと磁石というシンプルな構造のため,耐久性の高いマイクです.多少の衝撃では壊れません.
  • コンデンサーマイク
    周波数特性が広く,低域から高域までバランスの取れたサウンドダイナミックマイクに比べ高感度.そのため,些細な音声から細かな表現なども集音できます.一方,振動ノイズやポップノイズを拾いやすく,ショックマウントホルダーやポップガードが必要となる場合があります.

があります.そして前述した通り,コンデンサーマイクはファンタム電源の供給がないと使用することが出来ません.ミキサーに搭載されていない場合は,個別のファンタム電源を購入する必要があります.

マイクについてはこれで終わりにしたいと思います.マイクはこだわりの強い人が熱心に比較して購入を考えると良いと思うからです.そうじゃない人はGoogleで「マイク おすすめ」と調べて出てきたものから選ぶとほぼ失敗しません*6

ちなみにマイクチェックを行う際は,必ず喋って確認しましょう.マイクヘッド(先の丸いところ)を叩く行為は重罪です.懲罰がないのが不思議でたまりません.

ケーブル

やっとここまできました.色々なケーブルについて説明していきます.

まず,スピーカー,アンプ,ミキサー,マイクの接続はこの順番でここに繋ぐという決まりがあります.例として最も小規模な設営で考えます.

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マイクからミキサーに入力し,ミキサーで音量などを調節したものをアンプに出力し,アンプによってスピーカーで鳴らせるまで信号を増幅させる.という仕組みです.

では実際にマイクとミキサーから繋いでいきます.

両方の端子を見てみると,お互いがXLR端子のオスとメス*7になっています.

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ということはケーブルの端子はXLRのオスメスのこのようなものを使うと良いということです.

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XLRケーブル

ちなみに,よくマイクケーブルに用いられる端子は今回のようなものと,XLR(メス)-標準フォンのものがあります.

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XLR(メス)-標準フォン

これを繋ぐだけでマイクとミキサーは接続完了です.

さてお次はミキサーとアンプです.双方の端子を見ると,

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お,見たことある形をしていますね.XLRオスメスと,標準フォン端子です.この場合はXLR端子を使用してあげましょう.標準フォン端子が使用できないことはないですが,ノイズが乗りやすかったりと問題点があるので,なるべく使用しない方が良いです.

さて残すはアンプからスピーカーへ接続するのみとなりました.もうすぐでBigGreatSoundsが聴けるようになります.

さっそく端子を確認していきましょう!

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上:スピーカー側,下:アンプ側

え...なんなんですかこれは...

本当に初めて見た時は驚きました.スピーカー側はバネ式,アンプ側はネジ式と呼ばれているもので,

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このような生のケーブルを剥いてねじねじしてツッコみます.そしてネジ式なら押さえつけます.本当に面倒です.

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このようにしてケーブルをねじ込みます.

最近はこのタイプのケーブルは廃れてきていて,スピコン端子というものが主に使われています.

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【FAQ】スピコンとは? – Digiland (デジランド) 島村楽器のデジタル楽器情報サイト

この端子は本当に神です.

他にもスピーカーに用いられている端子はありますが,使う必要がないので割愛します.

電源を入れる

お疲れ様でした.これで準備は整いました.

あとは電源を入れるだけです.ちなみにパッシブスピーカーに電源はなく,アンプの電源がその代わりと考えていただいて差し支えないです.

さて話を戻しまして電源を入れていきましょう...ボンッ

そうなんです,電源を適当に入れてしまうと多大な犠牲を払うことになってしまいます.このボンッという音はアンプの電源を入れた後にミキサーの電源を入れた場合に発生します.

アンプについて説明した際に,電気信号をスピーカーで鳴らせるレベルまで増幅するというお話をしました.なのでアンプの電源を先に入れてしまうと,後からミキサーの電源を入れた際に通電時のノイズがアンプに流れ,そのノイズを増幅してスピーカーから流してしまう.ということです.

これを防ぐために,ミキサーから電源を入れることを厳守し,出力側の電源はどれだけ機材が増えようと,ミキサーから近い順に電源を入れていきます.

電源を落とす際は,入れた順と真逆の順番で落としていきます.そうすることで機材に意図されていないノイズが流れて壊れることを防ぐことが出来ます.

おわりに

最後までお読みいただいてありがとうございました.

アドベントカレンダーへの参加表明をさせていただいた時は何についての記事を書こうか迷ったのですが,今の自分が1番楽しく語れるものが今回の内容でしたので長ったらく書かせていただきました.

企画者のくろま君,貴重な機会を作ってくださりありがとうございました.

他の参加者の方の記事もとても面白く,読み応えがあるものばかりなので是非お読みになってはいかがでしょうか?

奈良高専 Advent Calendar 2021 - Adventar

明日はふらいんぐきゃっと君が私の中の高専生活及びその顕現を想起させたある高専祭での出来事に関する一考察についての記事を投稿してくれる予定となっています.なかなかためになるお話を読めそうで楽しみですね.

ではではまたいつかの機会に.

*1:赤ちゃんは理解出来そうにありませんでした.

赤ちゃん どこまでわかっているの? - NHK すくすく子育て情報

*2:soundhouseという新しめの音響機器はほぼなんでも売っているサイトです.

https://www.soundhouse.co.jp/

*3:ステレオ音源(左右で違う音を出力する音源)の場合,ステレオ出力は,左右のスピーカーを使用する,つまり出力端子を2つとも使う場合です.それに対し,モノラル出力はステレオ音源の左右の音が1つの出力にまとまるので,1つの出力端子しか使わないという場合です.設定,接続方法などはアンプによって変わるので説明書を読みましょう.

*4:抵抗値を変動させるものなので正式名称はアッテネーターですが,つまみの方がよく言われるのでつまみと書いています.

*5:この機能が搭載されているミキサーが放送部に1つしかなかったので,ダブルブッキングになった際に片方の音を録音できないという問題に直面しまして,USBオーディオ搭載のミキサーを新しく購入しました.

*6:安すぎるものを買うと失敗する可能性があるのは言わずもがなです.

*7:端子は挿される方がメス,挿す方がオスと言われています.もちろん誰か様達が黙っていなかったようで,禁止されかけているという話を何度も聞きます.ツッコむ方がツッコミ,ツッコまれる方がボケとかでよんだら良いのかな...